忍者ブログ
【報酬系】ドーパミンについて【人は未来への期待によって努力が出来る】


今回ご紹介いたしますのは、ドーパミンについての解説動画です。1953年に行われたある実験で、ラットの脳に直接電極を刺して、電気ショックを与えるとどうなるのかが調査されました。ラットの目の前にレバーを設置し、レバーを押すとショックが与えられるようにしました。

驚くべきことに、ラットは一時間に7000回もレバーを押し続けました。実はこの時、想定とは違う場所に電極が刺さっており、それが中脳皮質辺縁系回路、のちに「報酬系」と呼ばれる回路でした。報酬系が活性化することで得られる神経伝達物質はドーパミンです。





ラットは、どんな状況でもレバーを押し続け最終的には餓死してしまいました。ラットは電気ショックや餓死などの罰よりも、ドーパミンという報酬によって行動を決めていました。この実験により、報酬が強力な動機づけとなり、生存に関わる基本的な欲求すらも押しのける力を持っていることがわかりました。

次に猿を使った実験が行われました。この実験では、猿の脳の報酬系に電極を刺して、ドーパミンが放出されるタイミングを調査しました。実験では、AとBという二つの箱が用意され、それぞれには餌がランダムに入れられ、餌が入っている時は箱についている電球が光る仕組みでした。

 



猿は、餌が箱の中に入っていることと電球が光っていることの因果関係を最初は理解していませんでしたが、実験を続けるうちにルールを理解し、電球が光っている箱を開けるようになりました。猿が実験のルールを理解したとき、ドーパミンの放出タイミングが変化しました。

最初は餌を食べたときにドーパミンが放出されていましたが、ルールを理解した後は、箱についている電球が点灯しているのを見てドーパミンが放出されるようになりました。この実験によって、ドーパミンが快楽そのものに反応するのではなく、可能性と期待に反応することが明らかになりました。


ドーパミンは期待によって放出され、期待する報酬と実際の報酬の誤差の大きさに反応します。餌が食べられるかどうかわからない状態から餌を食べた時の方が、報酬の誤差が大きくなりドーパミンの放出量が増えます。ギャンブルの快感も同様で、当たるか当たらないかわからない状況から当たった時の快感が大きくなります。

期待よりも報酬が小さかったときはドーパミンが放出されず、喪失感を感じます。ラットを用いた実験では、食事を摂る際のドーパミンの放出量がだんだん少なくなっていきました。餌を食べることが当たり前になり、期待と報酬の差がなくなったためです。夢中になっていることでも、慣れるとドーパミンの放出量は減少していきます。





ランダム記事

【歌ってみた動画】鈴鹿詩子さんの「ちゅ、多様性。」【可愛くて清楚な歌のお姉さん】

【イラスト講座】さいとうなおきさんの1日上達法【13時間で無敵状態を作り出す】

【にじさんじ】月ノ美兎さんについて【にじさんじの看板的存在】

【30日ルール】ジョー・力一さんの切り抜き動画ガイドライン【サムネイル禁止事項】

【服】文野環さんに似合う秋のコーディネートをみんなで考える【立ち絵可愛い】




もう一つ、ドーパミンの放出量がだんだん少なくなる理由には、ドーパミンの放出量を抑えるための抑制回路があるためです。ドーパミンには、作用が強すぎるあまり依存性があるという欠点があります。

快楽は生物的快楽と報酬的快楽の二つに分けられます。生物的快楽は、食事や交尾などの生存に関わる活動から得られる快楽を指し、報酬的快楽は、目標を達成することによって得られる快楽を指します。報酬的快楽は、目標を達成するための努力や行動に対してもドーパミンが放出されることがあります。


たとえば、資格を取得するために勉強をする場合、資格を取得した時だけでなく、勉強中にもドーパミンが放出されることがあります。人間は、生物的快楽よりも報酬的快楽により多くのドーパミンが放出されることがわかっています。ドーパミンの作用によって、人は目標に向かって努力を続けることができます。

これだけ聞くと、ドーパミンは生物にとって良い物質のように思えます。しかし、ラットの実験を思い出すと、ドーパミンが強く反応した報酬と生物としての生命の維持が結びついていなかった場合、自分の生命の維持を後回しにして快楽を求めるようになってしまう可能性があります。


そのため、生物にはドーパミンを制御する回路が備わっています。例えば、満腹になって食事をやめるのは満腹中枢という抑制回路が働いているからです。欲求回路によって空腹感を感じ、抑制回路によって満腹感を感じ、これら二つの回路によって過剰に食事をすることなく満足感を得ることができます。

食事以外の快楽にも抑制回路が備わっているため、通常はドーパミンを過剰に放出し続けることで死ぬまで快楽を得る行動を取ることはありません。しかし、抑制回路が備わっていないものも存在します。それが違法薬物です。違法薬物は、ドーパミンを異常に放出し、幸福感を感じさせ、依存を引き起こします。


抑制回路が備わっていないため、薬物依存を自力で止めることは非常に困難です。薬物を続けていると、ドーパミンの量は徐々に減少していきますが、さらなる快感を求めて薬の量がどんどん増えていくという悪循環が生じます。

人間が努力できるのは未来への期待とドーパミンの力ですが、ためにならない事にドーパミンが出るようになってしまうとマイナスに働いてしまうのですね。とりあえず違法薬物にだけは手を出さないようにしようと思いました。




ランダム記事

【感謝と決意】鈴鹿詩子さんが卒業の理由と現在の思いを語る【新たな道へ】

【真実の愛】ギャルゲーの世界に入れるゲームで予想外の結末を迎え絶叫する伏見ガクさん【ラブラブスクールデイズ】

【除夜の鐘】年末年始に奇妙な配信を行う周央サンゴさん【鐘のキャロル】

【チャンネル登録者数36万人達成】いつの間にかロシアでバズっていた文野環さん【狂気は海を越えて】

【食】月ノ美兎さんの他ライバーの配信で名前が出たものしか食べられない企画3日目【感動の最終回】








PR

コメント