【Neuro-sama】人間が介在せず自動でコメントを返すAITuberについて【紡ネン】

2024/02/04

今回ご紹介いたしますのは、AI有識者のずんだもんによる、AITuberに関する情報を提供する動画です。ずんだもんは、AI界隈でひそかに話題になっているAITuberについて、わかりやすく解説してくれます。まず、AITuberとVtuberの違いを理解するために、Vtuberの説明から始まります。

Vtuberとは、「Virtual Youtuber」の略で、体がバーチャルな存在のYoutuberを指します。具体例として、キズナアイさんや月ノ美兎さん、兎田ぺこらさんが挙げられます。Vtuberの大きな特徴は、体はバーチャルでも中身は実在の人間であることです。中の人のことをVtuber業界では「魂」と呼びます。

中の人の肉体や精神の不調がVtuberの活動に影響を与えることもあり、中の人の能力によって有名になることもあれば、問題が発生して活動が続けられなくなるケースもあります。一方、Vtuberの中の人の役割をAIに任せたのがAItuberです。AItuberはAIが配信を行い、コメントを読んだり、ゲームをプレイして実況します。

現在、AItuberの配信ではVtuber同様に雑談配信やゲーム配信が主流となっています。雑談配信では、AIが視聴者からのコメントに対して、大規模言語モデルを利用して応答します。コメントに対する応答に人間は関与しておらず、AIがコメントの内容を分析して最適な応答を出力します。

ゲーム配信では、AIがゲームを操作し、その様子を実況します。全自動で配信が行われるため、人間が関与する必要がなく、24時間配信や長時間の配信が可能となっています。AITuberの特徴として、言葉を学習していくことが挙げられます。

AITuberのコンセプトによって異なりますが、視聴者からのコメントを学習し、キャラクターの人格が成長していきます。しかし、学習した悪い言葉を発言してしまったり、問題が生じることもあります。それぞれのAITuberはAIの設定が異なるため、コメントへの返事の仕方にも個性が現れます。

代表的なAITuberとして、Neuro-samaが挙げられます。彼女は2022年に活動を開始し、配信プラットフォームのTwitchでライブ配信を行っています。キャラクターの見た目は、2023年5月28日まではモーフィングソフトウェア「Live2D」のサンプルデータである桃瀬ひよりというキャラクターが使用されていました。

現在は、イギリスのアーティストannyさんが描いたイラストを、日本のLive2Dモデラーの弟月輝さんがLive2Dモデルにしたものをキャラクターモデルとして使用しています。

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Neuro-samaは、2018年にイギリスのエンジニアJack Vedalさんによって「osu!」というゲームをプレイするbotとして製作され、2022年12月19日にVtuberとしてデビューしました。彼女は進化を遂げ、現在では雑談、ゲーム、歌の配信が可能です。

しかし、Neuro-samaは定期的に炎上騒ぎやアカウント停止が発生しています。2023年1月11日には、彼女が配信内でホロコーストに関する問題発言をしてしまったため、Twitchチャンネルが凍結されました。しかし、2週間後の1月25日には解除され、チャンネルのフォロワーはすぐに10万人を超えました。

他に有名なAItuberとして紡ネン（つむぎねん）があげられます。紡ネンは株式会社Pictoria所属のAItuberで、2020年から活動しています。PictoriaはVTuberのプロデュースとAItuberの開発を手がけています。紡ネンは粘菌をテーマにしたAItuberで、分類はAIと粘菌のハイブリッド生物とされています。

彼女のコンセプトは「生物」と「機械」の融合であり、生物は「粘菌」、機械は「AI（機械学習）」が選ばれました。彼女は2020年11月8日から活動を開始し、それと同時にクラウドファンディングもスタートしました。

このクラウドファンディングの目的は、「粘菌とAIをテーマにしたVTuberを動物園に展示したい！」というアイデアを実現させるためでした。集まった資金で、「新江ノ島水族館」にて2021年9月4日に展示が行われました。支援者にはリターンとして、運営スタッフが山に入り粘菌を採取する様子を記した、粘菌採取日記が提供されました。

紡ネンは1日3回のツイートをしています。これらのツイートはファンからのリプライを機械学習して覚えた単語を使い、自動でツイートするようになっています。彼女は、Twitterのリプライや配信中のコメントなどから言葉を受け取り、学習し成長しています。

現在のAItuberの主な活動内容は、雑談配信やゲーム配信となっていますが、私は人間にはできないAIならではの独自の配信内容が増えていくことを期待しています。AItuberが人気が出るかどうかは活動内容やキャラクターの個性にかかっており、運営のアイデアに左右されます。

AItuberは中に人間がいないため、体調や現実世界での問題に巻き込まれないという安心感があります。しかし、中の人が存在しない分、どれだけ個性を出して視聴者の心をつかむかが重要なカギとなります。これからの発展が楽しみであり、人間とAIが共存する新たなエンターテインメントの形がどのように広がっていくか注目されます。

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