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本日ご紹介するのは、YouTubeにて「切り抜き動画」の収益化が停止された件と今後の影響についての動画です。先日、ホロライブENの和訳切り抜き動画を作っている、がるぜん氏のチャンネルが突然収益化停止となりました。その理由は、YouTubeの収益化ポリシーに違反しているとみなされたためです。

これにより、がるぜん氏の動画の広告収入はすべて停止されてしまいました。がるぜん氏の動画はホロライブのガイドラインに従い、AI生成ではなく、和訳して字幕を付けるという独自の価値を生み出してコンテンツ化しています。がるぜん氏はYouTubeに再審査請求を行いましたが、この申し立ては最終的に認められませんでした。





これはゆっくり解説動画が収益化停止されたときの状況と似ています。ゆっくり解説動画は、東方プロジェクトのキャラクターを解説役とアシスタントにして、様々な事柄について語る動画です。キャラクターや背景の画像は、多くの場合、有志の方が配布しているフリー素材を使用しており、動画の見た目が似通ってしまうことがあります。

ゆっくり解説動画が収益化停止された当時、動画の内容を判定するAIの精度が良くなかったため、動画の内容が全く異なっていても他人の作ったコンテンツを無断でアップロードして収益を得ているとみなされたのです。YouTubeは動画の内容を確認せず、見た目が似ているという理由だけで、ゆっくり解説動画を他人の動画の流用とみなしました。


一本ごとに内容が異なり、東方プロジェクトや素材配布元のガイドラインを守りながら制作され、多くの視聴者に愛されているにもかかわらずです。

今回の切り抜き動画の収益化停止について、YouTubeは、他社のコンテンツのプロモーション動画は付加価値とはみなされないとしています。切り抜き動画が元のコンテンツの許可を得ていても収益化されないとの見解を示しています。





切り抜き動画が他者のプロモーションとみなされて収益化が停止されるのなら、現在YouTubeにアップされているすべての切り抜き動画が収益化停止の対象になってしまいます。どこまでが停止処分の対象になるのかは不明ですが、手描きのアニメをつけた切り抜き動画なども対象になるかもしれません。

切り抜き動画全般が対象となると、Vtuberだけでなくニュース系やひろゆきさんなどの実写配信者の切り抜き動画も対象になる可能性があります。ただし、収益化がされないだけでアップした動画が消されるわけではありません。





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切り抜き動画を作るためにはある程度の手間がかかります。切り抜き動画を副業として作っている人もいます。収益化がされなくなっても、Vtuberを応援するために善意で切り抜き動画を作る人はいるかもしれませんが、副業として動画を作っていた人がいなくなるのは確実でしょう。

多くの人がVtuberの切り抜き動画を見て面白いと感じ、配信を見に行くことから、Vtuber側にとっても切り抜き動画の減少は痛手となります。Vtuberによって切り抜き動画に対する考え方は様々ですが、ほとんどのVtuberは切り抜き動画に対して否定的な態度はとっていないようです。


もしこのままYouTubeのAIがすべての切り抜き動画の収益化を停止するなら、切り抜き動画を作る人が減り、結果としてVtuberの配信を新たに見に来る視聴者も減少し、Vtuber業界全体の衰退を招く可能性があります。

切り抜いた配信音声に手描きのアニメをつけて動画を作る人もおり、これらのクリエイターがVtuberのミュージックビデオや配信のサムネイル画像を作ることもあります。手描きアニメを作る人が減ってしまうと、Vtuberの活動を支えるクリエイターが減少することになります。





現在、YouTube側に問い合わせがされており、担当部署で確認が行われているところです。YouTubeの回答次第では、今後のVtuber業界全体の流れが変わると予想されています。ゆっくり解説動画の場合は、他人の動画をそのままアップロードしているわけではないことが動画を視聴すればわかるため、すぐに誤解が解けました。

しかし、切り抜き動画の場合は収益化を認めるかどうかの判断がYouTube次第となっています。動画編集者やアニメ制作者の数が多ければ多いほど、すぐれた作品を生み出すクリエイターが誕生することも増えるわけであり、せっかく活気づいている文化の衰退を招くようなことがあれば残念に思います。


この件に関しては様々な意見があり、切り抜き動画とはファン活動の一環であり、Vtuberを応援するために作るもので、収益化を目当てにして作るものではないという意見もあれば、切り抜き師は他人の褌で相撲を取っているようなものだから、今回の処分は当然という意見もあります。

私はVtuber業界の衰退を招かないために、切り抜き動画の収益化を停止しないでほしいと思いますが、それ以前に、Vtuberの活動が多くの場合YouTubeに依存している形になっているのが気にかかります。そして、現在のYouTubeと同じくらいVtuberの活動が活発に行われる、日本製の動画プラットフォームがあればいいのにと思っています。





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